Ordinary Days

オイスターバー事業からの撤退

昨年春、多くの友人に祝福され、小規模ながらも、オイスターバー「Oyster & Fish Dining かき蔵」を仙台国分町にオープンしました。

僕からすれば、念願のオイスターバー。
それも大好きな定禅寺通りに面する立地ということで、とても嬉しい新規事業でした。

そもそも、そのオープンの前年末に牡蠣業界が風評被害に遭っていたために、それに立ち向かうのは、チャレンジしかない!と思って取り組んだものでした。

しかし、なかなか日販は上がらず、最初の多くのお客様は僕の友人知人ばかり。

そのうち、彼らも何度も頻繁に来れるわけではないないために、段々減少し、光のページェントで月間最高売上は達したものの、サービスが上がっての売上増ではなかったためか、年明けから再び、売上低迷にあえぎつつ春で満一年を迎え、結果、退店することもオプションにも入れつつ、まだ出来ることがないかと模索しながら、ようやく閉店を決めたのは7月に入ってからでした。

ここで、本来は個別に、店をご利用頂いた皆さま全員に、きちんと御礼をすべきところですが、まずはこの場で、ご利用された皆さまに、ご利用いただいた御礼と、退店してしまうことのお詫びを申し上げたいと思います。

また厳しい状況を少しでも改善するようにと、ご協力、ご支援いただいた経営者仲間には、深く御礼申し上げます。

今回の撤退を通して、学んだことは、

・立地などのレベルを出来るだけ詳細に数値化し、事業計画上、定めた数値以下なら、事業を始めない、妥協しない。

・顧客満足度を常に計測し、顧客満足を上げるためのPDCAをフル回転させるための社内組織をつくる。

・撤退条件を明確にし、社内に周知する。

・事業計画段階で、その事業が未経験の場合には、その道の先達者に話しを聞いておき、業界という大きな括りだけではなく、その地域特性を含めた業界情報把握に努める。

などが、今、思いつくところです。

今後は、社会性云々以前に、経営者である自分自身が、情熱の持てる分野で、勝てる事業、儲かる事業を進めていきたいと思います。

もちろん、最終的には社会性を常に考えることは、言うまでもなく、それがなければ、僕にとって経営は意味のないものです。

僕にとって、経営とは、何かしらの社会性をもった事業を持続的に遂行するための手段である、と考えています。

また合わせて僕が決意することは、チャレンジし続ける気持ちを捨てないこと、です。

なぜなら、チャレンジし続けることは成功条件の一つであろうと、僕は信じているからです。