私は、真の復興、とは、
単に震災前に戻るのではなく、震災をバネにして、震災前よりも遙かに素晴らしい状況になること、
と考えています。
もちろん、「まずは、震災前に戻ることが先決だ」とか、「復旧もまだまだなのに、震災前よりも良くなるなんて」と思われる方も多いと思います。
確かに、牡蠣養殖に限ってみても、せいぜい震災前の1〜3割程度の復旧しかしていないのが多いのに、震災前よりも遙かに良くなるって、とんでもないということでしょう。
しかし、考えてみてほしいのです。
阪神淡路大震災で、被災の大きい神戸では、今もって、震災前の賑やかさがないと言われます。
神戸に入る船の数が少なくなったことが原因とも言われます。
つまり、単に震災前に戻ろうとしても、簡単には戻れない、ということなのです。
震災前の東北は、豊かで、良かったのでしょうか。
単に震災前に戻ることも難しかったら、東北を見捨てるのでしょうか。
だから、私は、何度も、さまざまな機会で、伝えるのです。
震災をバネに、三陸が、東北が、震災前よりも遙かに素晴らしい地域を目指そう、と。
特に、自治体や国ではなく、ベンチャー企業が、その牽引をすべき、と。
終戦後、焼け野原から立ち上がり、日本経済を牽引したのは、まさに、ベンチャー企業。
ソニーは、終戦の翌年に創業。
ホンダは、終戦の3年後に創業。
東北から、世界に通用する商品やサービスを生み出し、地域経済を牽引するベンチャーが現れることを心から願っています。
私も一緒です。
東北のベンチャーなら、震災前よりも遙かに素晴らしくなる「真の復興」を目指そう!