Ordinary Days

コンビニエンスストアの真の自動化とは

ファミリーマート レジ担当が不要 新しいコンビニをオープンへ

僕はこういうレジ担当不要という記事を見る度に、どうも違うなぁという印象です。AmazonGoも同様です。

かつてセブンイレブンを2店経営してきて、レジ接客を行うということは店舗オペレーションのほんの一部でしかないことを知っているからです。

記事では「従業員1人で店舗運営できる」と書いてありますが、あり得ないと感じます。

例えば、僕がかつて経営していたコンビニでは約1,000人が来店くださいました。客単価は700円、売上70万円/日です。(分かりやすくするために数字をシンプルにしています)

販売する1商品の平均売価を200円とすると、1日の販売原価は70万円なので、1日あたり売れる商品点数は3,500個。(仮にファミリーマートの平均日販を53万円、1商品売価を200円としても2,650個)

もちろんチェーンごとや店舗ごとに多少数値は変わりますが、1日で2,600個以上の商品を1人で品出しできるでしょうか?

また品出し以外にも、床清掃、トイレ清掃、店舗外などの清掃作業があり、入荷する商品の検品もあるし、1日3回販売期限チェックがあって販売期限が切れた商品を売り場から撤去して廃棄しています。

さらにコンビニでは宅配便の受付をしたりチケットの販売などの受付業務、そしてファストフードを調理販売までしています。

このように、コンビニのレジ接客はコンビニ仕事の中心ではなく一部に過ぎないので、コンビニが進んできた日本において、無人レジ接客などでニュースにする程度ではなく、世界に先駆けた更なる自動化を目指してほしいところです。