熱き情熱

新たに会社を来月設立します

自ら登記書類を作って会社をつくるのは、これで4社目となります。

会社というのは作るのは簡単で、維持するのは容易ではなく、ましてや成長し続けることは並大抵のことではないことはよく知られているかと思います。

個人事業や新たな挑戦をせずに既存のヒエラルキーの一部に入る程度ならまだしも、自分たちは世界を変えるベンチャーを目指すぞ!と言って果敢に創業するとだいたいは失敗します。

そもそも起業するときに、周りの理解を得られることは難しく、反対の中、強引にも起業するものですから、失敗したら親や友人に見せる顔がない状況となります。

仮に応援されながら起業しても、それで失敗したら、それもまた顔向けできない状況になりますし、まぁどっちに転んでも失敗したらマトモでいられなくなるのが普通だと思います。

そのために、一度失敗すると、もう二度と起業はしない、やはり自分は起業家には向かない、と諦めてしまう人も多いのだろうと思います。

特に日本で事業資金を調達しようとしたときに、直接金融(下図参照)はまだまだ少なく間接金融による資金調達のほうが多いのが現実で、間接金融、つまり融資を受けるときには、代表者が連帯保証人になっていることが多いので、事業を失敗すると自己破産まで漏れなく付いてきます。

出所:NHK

それでも近年は再起しやすい環境づくりに力を入れているようですが、再起しづらい現状の一番の課題は、直接金融より間接金融が多いということよりも、経営者の才覚がないという資質のことよりも、しばらく融資を受けられないということよりも、実は、社会のレッテル貼りの影響が大きいように感じています。

実は先日、高齢の母と話しているときに、「来月、また会社つくるんだ」と言ったら、「えー、また?」って。「もう誰も信用してくれないんじゃないの?」って。

そう、これが現実です。失敗した人は信用されない、と思われるわけです。

さすがに事業に失敗した人に対して、世間から「あなた、また失敗するよ、やめな」って、思われても言われることはありませんが、身内は当然、遠慮なく言ってきます。

僕の場合、中3の息子ですら、会社をまた作ることを伝えたら、「えー、またやるの〜。また失敗したらどーすんの?」って言われる始末ですし。

30年近く経営してきていたのに、経営者の身内でもこんなもんです。

母親には、「でもアメリカではね、失敗した人のほうが経験値があるということで評価されるんだよ」って言ったら、「まーた、なんでも自分にいいように解釈するんだね」って。いやいやそうじゃないのに…ホントだって…

その後、これ以上は話にならないと思って実家を退散したわけですが、いずれにしても、新たな起業ならまだしも、一度、大きな失敗したあとに次の起業を目指すと、さらにハードルが上がりますね。でもハードルが上がるって聞くと燃えますよね。

確かにまた失敗するかも知れない。それでも僕は会社をつくり、新たな事業をやりたいのです。そして思いを共有できる仲間を増やしたいのです。

そう、合言葉はこれ。世界を変えるベンチャーを目指すぞ!!