事業経営

承認欲求をくすぐられる罠

この前、友人と話していたときに、僕の今回の失敗を振り返りながら、その理由を考えていました。

やはりその1つはメディアでした。

2004年に株式公開したときに、地元仙台でも数少ない公開会社として、時々メディアに載りました。
しかしその3年後、事業規模は売上も人員も90%減となって、株式銘柄も解除となりました。

そうしたこともあって、2011年の東日本大震災後に、牡蠣関係でさまざまなメディアに載ったり、テレビにも何度も映ったりしたことで、先輩経営者から、「あのとき(2007年)と同じようにメディアに載り始めてるから気をつけたほうがいい。」と言われていました。

やがて、そうしたことが今回のように事業を無くしてしまうほどのインパクトを持つとは思わなかった僕は、そうした先輩のアドバイスを聞き流していたのかも知れません。

つくづく、僕は弱い人間だと思います。

何度も、同じようなことで過ちを繰り返すのですから。

そうした承認欲求をくすぐられる罠は、裏返しで言えば、自分自身へのコンプレックスなのだろうと思っています。

自分に自信がないから、人の評価が気になる。

自分がテレビでも取り上げられると、ある意味、自身の承認欲求を満たしてくれるわけですから。


僕は思います。

世間には、承認欲求をくすぐる罠がたくさん散らばっている。
何かを為すことを目指す人には、特に、その罠が待っている、と。


その対策には、自分の評価は自分自身が行うだけで終わりにすること。

自分が自分を認めてあげること。

「君はよく頑張っているよ、偉いよ」って第二の自分が第一の自分に伝える。
そして、自分以外の他の人からの評価は決して求めない。

僕はこれからまた新たに踏み出していく前に、これを習慣にしたいと思っています。