Apr 9, 2016

社会性を感じる事業しか興味はない

こんなことを書けば、逆に信用をなくすようなことかも知れないし、気持ちが幼く見えるかも知れない。

しかし、この思いはどうして表明しておきたい。

僕は、社会性を感じる事業しか興味はない。

もちろん家族を養うことや、従業員を守るために仕事をするというのは、至極当たり前のことだと思っている。またそのために自分がしたいどうかではなく、義務で仕事をしている人が多いことも知っている。

僕もかつてはそういうときが時々あった。

僕は小さいころ、こんな思いを抱いていた。

もし自分の命で、多くの人々を助けられるなら、進んで命を出したい。

また中学生のときにアマチュア無線で海外と話しするようになって、世界を身近に感じるようになってから、僕はこのように思い始めていた。

将来は発展途上国の教師になって、地域に貢献したい。

しかし、大学受験で希望通りのところに行けず、さほど興味ないところに入ってしまい、4年いて辞めてしまった。この間に、実は僕は次のことに取り組んでいた。

宗教で人々を救いたい。

僕自身は何も困ったことはなく、身体もいたって健康だったから、自分が良くなりたいというのは全くなく、ただ、宗教が人々を幸せにするツールになるなら、と思ってやっていた。

ただ元来、宗教そのものが好きでなかったことや、また僕は優秀ではないために専従者になれなかったこともあって、仕事を始めてからだんだんと離れていった。僕は宗教ではなく、事業を通して人々の幸せに貢献したい、と。

その後、28歳で独立し、それからは、家族のことを考えて一生懸命に仕事をしていた。

しかしそれもやがて、僕は自問自答し、自暴自棄に陥っていくことになった。安定した生活ができ、家も購入し、家族も増えていった。でも僕の心は晴れない。こんなことをしていていいのだろうか、僕はこういうことのために生きてきたのか、こういうことをしたいために生きているのか。

そのとき、環境問題を知りはじめた。33歳くらいだったかと思う。ようやく、自分の方向を見つけた気がした。

よし、まずは風車を建てよう。自然と共生して生きることが大事なことだと伝えるシンボルをつくろう。

36歳のときに別会社として今の会社アイリンクを作った。会社を成長させて上場させ、その創業者利益で風車を建てたいと考えたからだ。たった1人で始めた事業は4年後に20名以上の社員をかかえ、グリーンシートに株式を公開した。

公開後、2年後くらいから上場を目指す準備をしようとムリをしてしまったことや、複数のプロジェクトが失敗したことから、会社は急降下、2007年には倒産しそうになった。

また僕は悩んだ。上場を目指したことと、自分のしたいことがずれていたのではなかったのか、と。

倒産させたくないと思い、ほとんどを事業売却し、たまたま残ったネットショップ事業で何とか生活できるようにしようと思い、一生懸命に取り組んだ。それは、ただ家族の生活を守るために。

少し光明が見え始めたときに、2011年の東日本大震災に遭った。

震災から2週間後に、三陸牡蠣復興支援プロジェクトを始めた。

そして地域が震災前よりもはるかに良くなることを願って、フランス式養殖に漁業者と一緒に取り組んだり、販路作りのために震災から1年後にカキ小屋を2店オープンさせ、ベトナムにも進出した。また三陸オイスターフェスティバルや三陸カキのぼりプロジェクトを始め、その後、かき小屋パートナー制度を進めた。

それらの事業を進めた動機はこうだった。

真の復興とは、単に震災前に戻るのではなく、震災前よりもはるかに素晴らしい状況になることだ。

また日本の牡蠣業界そのものもよくしたいとの思いから、オーストラリア式養殖資材の販売も始めた。事業にならないボランティア的なものも多いものの、現在それぞれの担当スタッフが会社を守って頑張ってくれている。

そうした中、たまたまインドネシアのココナッツオイルと出会い、食用油問題を知ることになり、こう思い始めてきた。

食用油革命を起こしたい。ほんの一部の知っている人のためだけではなく、食用油のイノベーションを起こし多くの人々の健康増進に貢献したい。

こうして、現在がある。

確かに、社会貢献しようと思えば、NPO、NGO、さまざまな団体を通しての貢献もあるだろうし、ごく小さなエリアだけの貢献であれば、何かのボランティア活動でよいかも知れない。

しかし僕は、一番、世の中を変えられるのは、事業活動だと思っている。

現在の自分たちが利用している乗り物、食している食べ物、すべては、事業でつくらているものだからだ。ボランティアでもなく、NPOやNGOがつくっているものではない。

さらに言えば、それらの事業は、もともと起業家(アントレプレナー)が生み出してきたものだ。

僕は起業家にこだわる理由はそこにある。僕は創業にこだわっている。ゼロから何かを生み出すことにこだわっている。

今はまだまだ小さな地方の会社だし、吹けば飛ぶような事業しかなっていない。

しかし僕は、改めてこう思う。

社会性をもった事業にこだわり続け、その事業で世界を変える。
 
 

※先日、インドネシアで見たココヤシの実でつくられたもの。僕に似ていると言われる(笑
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