三陸牡蠣復興

牡鹿半島の穏やかな海を眺めながら

福貴浦

今日は、東京から取材の来客があり、仙台の事務所で一通りインタビューに答えてから、石巻牡鹿半島へご案内しました。

この写真は、今シーズンに出来たばかりの福貴浦の牡蠣処理場のところから見た福貴浦の海です。

かさ上げをしてから、処理場ができるので、時間はかかりました。でも、まだ出来たのも良いほうで、三陸全体では、まだまだ処理場ができていない浜の多いのが現実です。

牡蠣処理場がないと、幾ら牡蠣をつくっても、そのまま販売はできないのです。そして売れないままだと、延縄などの牡蠣養殖施設そのものが、牡蠣の重みで沈んでしまいます。

フロートはある程度沈むと破裂してしまうし、また一度、沈んだ延縄を引き上げるのは、1艘だけではムリで、何艘もの船が一斉に引き上げるので、とても大変です。

牡蠣処理場、延縄や牡蠣筏などの牡蠣施設、漁船、フォークリフト、資材や漁具の調達、作業小屋、漁師の復興マインドなど、復興するためには、どれ一つ欠けても進まないものなのです。
 
漁師は、それらのものを何十年かけて揃えてきているのですが、津波で一瞬で流されてしまいました。それらを、すぐに揃えることは、資金問題もありますし、製造工場などの状況からも、なかなか難しいのです。

 
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