昨日3月11日、復興への祈りを込め、三陸牡蠣復興支援プロジェクトによる牡蠣オーナー制を再開しました。
これを再開させた動機は、次の2点です。
まず1つは、震災で一度失った販路が回復せず、販売が大変になってきている三陸牡蠣を支援したい。
もう1つは、三陸牡蠣の全体としての新たな販路として、三陸牡蠣オーナー制を確立したい。
という思いです。
今シーズン(2013年冬〜2014年春)は、震災前と比べて三陸牡蠣の生産量は4〜5割復旧してきました。浜によっては震災前と同じくらい復旧しているところもあります。
しかし、震災によって販路がなくなり、販路が回復しないため、剥き身牡蠣の価格は、シーズンイン後、例年よりもずっと低迷し、繁忙期である12月に生産調整といって牡蠣漁をストップさせる日もあったほどです。
浜によっては、牡蠣の剥き子さん(牡蠣剥きする方々)も集まらず、剥き身にするのも人手が足りないところもあります。
せっかく、多くの方々のご支援によって再開した牡蠣養殖も、販売ができないのでは、生産者は廃業せざるをえない状況に陥りかねません。
三陸牡蠣を復興させたいと思う僕たちにとって、これもまた大きな試練です。
この試練をバネに、三陸牡蠣オーナー制度を定着させ、生産者における新しい販路として、つくっていきたいと思っています。