この話し、ご存知の方も多いと思います。
南アメリカの先住民に伝わるお話です。
森が燃えたときに、森の生き物たちはどんどん逃げていきました。
しかし、クリキンディという名前のハチドリだけは 何やら行ったり来たりしていました。
クリキンディは、小さなくちばしで、水のしずくを一滴ずつ運び、燃えさかる森に落として消そうとしました。
みんなをそれを見て、「そんなことをして、いったい何になるんだ」と笑っていました。
クリキンディは答えました。
「僕は、僕にできることをしているだけだよ」
三陸牡蠣、特に宮城産牡蠣の今シーズンは、生産量が飛躍的に復旧するものの、震災で一度失った販路は回復せず、需要は生産に追いつかないため、売るのに困っている状況でした。
このままでは、不味い。
来シーズンは、更に生産量は倍ほど増えるのに、需要が伸びなくては、大変なことになる。
会社で経営する海鮮直送 旨い牡蠣屋や三陸牡蠣復興支援プロジェクトでも、三陸牡蠣を売り始め、またかき小屋仙台港でも食べ放題を行い、需要増を目指しました。
しかし、爆発的に生産が戻るなかでは、それほど貢献できません。
そしたら、三陸牡蠣ノボリを飲食店や小売店に立ててもらい、みんなで三陸牡蠣を盛り上げようと考えました。
現在扱っているところはもちろんのこと、これから一緒に盛り上げたいという飲食店にもノボリを配りはじめました。
その費用をクラウドファンディングで集め始めました。
「たった、ノボリ1本を立てて、何になるというんだ」
そう笑われても、僕は、ただ
「僕たちができることを、精一杯、やっていくだけ」
と答えます。
確かに、ノボリを立てていくだけで、そんなに需要増が見込めるのか、と思われるかも知れません。
しかし、それでもノボリをきっかけに新規で三陸牡蠣を扱う飲食店がほんの少しずつ増えているのも事実なのです。
まさにクリキンディと同じように、僕らができることを一つひとつ。。
あと、6日間、クラウドファンディングによる応援を募集しています。
→ 三陸牡蠣ノボリ1000本プロジェクトのクラウドファンディング