三陸オイスターフェスティバルが、残すところ15日になりました。
そこでまず、最初にお伝えしておきたいことは、僕自身は基本的に、目立つことは苦手で、ましてやテレビに映ったりするのは大変苦手です。できれば裏方に徹したいと思っていますし、こうしたイベントを主催する側になるのも苦手なんです。
三陸牡蠣を盛り上げたいという動機から、このようなイベントがあればいいと思って提案はしましたが、できれば他の方が代表となって、実行委員をリードしてほしいと思うくらいなのです。
しかし、今回のように浜を超えて三陸牡蠣全体のフェスティバルの開催となると、なかなか僕のようなポジションの人間がいないために、僕が今回のフェスティバルの責任者となっていることをお伝えしたいです。
それはそうとして、僕が提案し、実行委員である以上、苦手だとか何だとか言っている余裕はなく、何としても成功させなくてはならないし、逆に成功しないなら、やらないほうがマシだろうとさえ思っています。
皆さんが、よくご存知の「かき祭り」は、毎年、全国の牡蠣産地でそれぞれ行われていますが、その牡蠣祭りに行くお客様はその産地の住民の方か、せいぜい同一県内の方々だと思います。
僕の提案する三陸オイスターフェスティバルは、全国からお客様が来られる、ひいては世界中からお客様が来られるようなイベントなのです。
もちろん、初年度となる今年から、全国のお客様が来られることはまだないですが、将来は世界中からお客様が来られるようなインターナショナル・オイスターフェスティバルにするという目的をもったものです。
僕は、震災のあった2011年の秋以降からは、真の復興とは単に震災前に戻るのではなく、震災前よりも遙かに素晴らしい状況になることだと感じていました。
そういう信念のもと、震災後、今までにない新しい養殖方法であるフランス式養殖に取り組む株式会社和がきを三陸牡蠣生産者と設立したり、石巻と仙台で初めての「かき小屋」を立ち上げたり、さらに今年にはベトナムにも三陸牡蠣を輸出して、KAKIGOYAをつくりました。
電子書籍による収益を復興支援プロジェクトに使わせていただこうと試みているのも同様ですし、今回のように三陸の浜を超え、将来は三陸に世界中の人を呼べるフェスティバルをやろうと呼びかけるのも、そうした動機を持っているからなのです。
見方によっては、僕のプライベートイベントか、あるいは当社アイリンクの感謝祭と揶揄されるようなイベントなのかも知れませんが、それは全く、僕の力不足の結果です。
それでも、僕はこのフェスティバルを成功させたいと思っています。
成功とは、お越しになるお客様はもちろんのこと、出店者も、出演者も、さらにボランティアスタッフの皆さんも、関わる皆さん全員が、「このフェスティバルは良かった!」と思って下さることです。
繰り返しますが、僕自身は目立ちたい訳でもなく、イベント経験もなく、人を巻き込む力もないのですが、しかし僕は、深いダメージを受けた三陸の真の復興を心から願っているし、僕は牡蠣を通して貢献したいと思っているために、日本で初めてとなる浜を超えて連携した牡蠣祭りを成功させたいのです。
どうか、皆さんからの応援をよろしくお願いいたします。