三陸牡蠣復興

三陸かき小屋ホーチミン、オープン!

The Sanriku Kakigoya HCM.

(本日オープンのかき小屋で三陸牡蠣を頬張るベトナム人のお客様)

 

本日、2013年2月2日、ベトナム・ホーチミン市のフーミーフン地区にある屋台村の中で、三陸かき小屋(SANRIKU KAKIGOYA)をオープンしました。

住所は、

13 Pham Van Nghi Street, River Park Building, Tan Phu Ward, Dist 7,HCM.

です。

目的の一つは、

三陸牡蠣の販路拡大

のためです。

 

従来の剥き身牡蠣より、殻付き牡蠣のほうが単価が高い(漁業者の収入が高まる)のはわかっていても、何故、殻付きにどんどんシフトしないかというと、殻付き牡蠣の販路がないからです。

もちろん、一般消費者も、殻付き牡蠣よりも、剥き身牡蠣のほうが、牡蠣を開ける手間がかからないから良いという意見もあります。

 

しかし、美味しいのは断然、殻付き牡蠣。

当店(かき小屋渡波、かき小屋仙台港)でも、殻付き牡蠣を初めて食されたお客様が感動されるのも当然です。美味しさが格段に違いますから。

そこで、殻付き牡蠣がまだまだの日本のマーケットで、殻付き牡蠣の勃興を待つよりも、殻付き牡蠣が主流である海外に販路を見いだしたほうが、販売は早いだろうという考えで、海外に対する販路を考えていました。

 

実は昨年、私がマレーシア(クアラルンプール)、ベトナム(ハノイ、ホーチミンの両市)のオイスターバーやレストランをまわり、三陸牡蠣をPRしたとき、手応えを感じていました。

でも、いきなり牡蠣を卸すには、中間商社のような会社がいないと、それぞれの飲食店に小分けで配送できない問題がありました。

たまたまのご縁で、今回、ホーチミンでかき小屋をやらせていただくことになりましたが、かき小屋をやるということで、流通が確立できることになったワケです。

 

ベトナムの飲食店向けに、日本から小分けして送ったり、一度にドカンと送った後に小分けしてくれる商社を介することなく、自社で運営するかき小屋のために一度輸出することで、そのストックした牡蠣を、他に販売できます。

つまり、三陸から輸出する牡蠣は、今回のホーチミンのかき小屋の運営のためと、ベトナムの飲食店やスーパーに販売するため、という2つの本当の目的があるのです。

 

また、今回のかき小屋を立ち上げる意義は、三陸の牡蠣を海外に出すことで、三陸の牡蠣生産者を元気にすることです。これから、世界をマーケットにしていくし、世界がマーケットにもなる、ということを話しだけではなく、実際に三陸の牡蠣を輸出し、外国の方に三陸の牡蠣を食しているのを見てもらって、自信をつけてほしいのです。

 

2011年3月、三陸は深い悲しみに暮れましたが、それをバネにして、震災前よりも遙かに素晴らしい三陸にすることこそ、私の悲願であり、理想であり、目標であり、予定なのです。

 

もう一度、書きます。

今後、ベトナムだけではなく、アジアに、三陸の牡蠣を広げること。

それは、私の理想であり、目標であり、そして予定なんです。

 

今日は、その第一歩。

 

私は、あの、大きな被災から立ち上がった三陸牡蠣漁師の思いが詰まった牡蠣を、世界へ広げたい。

 

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