当社アイリンクは、今月5月17日に、三陸プレミアム牡蠣オーナー制度の募集を開始しました。
クラウドファンディングという一般公募によって、新しい牡蠣養殖をするための資材購入費を協力していただくものであり、またそれで出来たプレミアムな牡蠣を、どこよりも先にお召し上がりいただけるというものです。
このプロジェクトの動機は、まさに業界を変えること。
剥き身牡蠣中心である牡蠣産地である三陸、特に宮城県において、殻付き牡蠣養殖へシフトしてもらう、いや、資材を無償でやるからやりましょうとプレミアムな牡蠣を作るためのシングルシード養殖を進めようとするものです。
もちろん、全国の一部の生産者は、先進的であり、シングルシード養殖を既に始めたり、販路も漁協に頼らず、自ら営業したり、オイスターバーやカキ小屋を経営しています。しかし、まだまだ一般の生産者は、そういう状況ではありません。
僕は、一部の生産者だけ良くなればいいと思っていません。何故なら、それでは地域が良くならないからです。
地域が丸ごと良くなるには、ほんの一部の生産者が売る力と技術を持つのではなく、地域全体が高まる努力が必要だと思うのです。
僕が「三陸」という文字を一つのブランドにして、様々なプロジェクトを進めてきたこともそういう理由です。
参考)三陸牡蠣復興支援プロジェクト、三陸オイスターフェスティバル、三陸カキノボリ1000本プロジェクト、三陸かき小屋街道、三陸カキ小屋パートナー制度、三陸プレミアム牡蠣生産支援プロジェクト
僕は、50歳が若手という牡蠣生産業界に将来の不安を感じますし、重労働でありながら毎年収入が大きく上下し、、休みが取りづらいこの業界を変えたいと思っています。
そして今回は、今までにないユニークな方法で支援先を決めていこうと思っています。
震災直後に始めた三陸牡蠣復興支援プロジェクトは、スピードが命だったので、支援先を選ぶ全責任は私が取ろうと思って、独断で支援先を決めて、スピーディーに支援してきました。
今回の三陸プレミアム牡蠣生産支援プロジェクトでは、私の一存で決めないユニークな方法を取ろうと思っています。
それは何よりも、生産者の強い思いが大事であり、他を思いやれるヤル気のある生産者が地域を牽引すると思っているからです。
近々、それを発表したいと思っています。