11月15日から5日間ほど中国の大連(Dalian)へ訪問しました。大連は海に面したところで緯度的には仙台と同じです。
大連中心部から、車とフェリーで半日かけて移動し、長海県(Changhai)の一角にある島に行きました。その島の周囲には、このような牡蠣養殖場が広がっています。
延縄式で養殖されている牡蠣を引き揚げてもらいました。
これは人口採苗で採った種(ホタテの貝殻についているもの)が大きくなったものです。中央の方が、ここ一帯の牡蠣をつくる生産者です。
次にこれはローカルマーケット。中国ではレストランで牡蠣が含まれる食事はよくありますが、マーケットでも買うことができます。
ここで販売されているものは天然の殻付き牡蠣です。中国では、こうした天然の牡蠣は少なく、圧倒的に多いのは人口採苗による牡蠣です。
お客様は基本的に剥き身を買われますが、このマーケットでは、殻付きのまま仕入れて、店の方が、お客様の目の前で剥いて計って販売しています。このときの価格は、殻付き牡蠣1キロ10元(約200円)、剥き身1キロで44元(約850円)でした。
こうしてレストランでも殻付き牡蠣をいただけますが、あまり美味しいとは言えないかも知れません。なぜなら、まだ中国では日本と同じような海域検査、検体検査を行っておらず、生食用の浄化、流通もまだ整備されていないと考えられるからです。
しかし中国は巨大な牡蠣生産国でもあり、牡蠣消費国でもあります。今後、間違いなくインフラは整備され、輸入した牡蠣だけではなく、自国中国産の美味しい牡蠣がレストランにも並ぶものだと思われます。この中に、いずれ三陸産も含め、日本の美味しい牡蠣もふんだんに並ぶようにできればと思っています。