クラウドファンディング

「資金調達の民主化」クラウドファンディング

SAITOHIROAKI.COM

クラウドファンディングは、一般大衆(Crowd)から資金調達(Funding)する手法として注目されていますが、米国のクラウドファンディングのプラットフォーム(仲介サイト)が始まったあたりから拡大し、2013年には世界で調達されるのは51億ドル、そのうち米国が60%、欧州が35%と言われています。(情報出所:日本経済新聞、米国クラウドソーシング社)

ほとんどが米国と欧州であり、日本はまだまだの状況です。日本はスタートも遅く、たまたま震災をキッカケに一般から資金調達する仕組みが流行始めた程度だからです。

「資金調達の民主化」とも言われるクラウドファンディング。これが果たして日本で花開くのか、という問いかけで終わる新聞社の記事ですが、僕はクラウドファンディングを「寄付型」または「投資型」と見たら時間はかかるかも知れませんが、「購入型」と見れば、日本でも拡がると思っています。

例えば、震災前よりも前から利用されていた、いわゆる「オーナー制度」は、一般からの購入型の支援を利用したものだからです。

単なる予約購入という意味だけではなく、生産者たちに先にお金が渡ることで生産者たちも仕事ができることを知っていて、先にお金をやるからいいもの作ってね、という応援の思いもあっただろうし、当社が始めた「三陸牡蠣復興支援プロジェクト」も、オーナー制度を利用した復興支援なのです。

僕は思うのです。

この震災、津波で甚大な被害を受けた三陸、東北が、今後立ち上がっていくには、いつまでも国に頼れない状況にあるため、このクラウドファンディングを利用した起業、事業展開が有効なのではないか、と。

もちろん、それは三陸や東北だけではなく、日本を元気にしたいと願う起業家をめざす人々を支えるツールにもなるものだと思っています。

(参考)
日本経済新聞「その起業、支えたい 日本で広がるか個人出資」