熱き情熱

ネバーギブアップの思いが染みつく

僕の経営する株式会社アイリンクは、2000年に、風車(風力発電)を建てるために会社を上場させようと思って、自宅マンションの1室から、ITベンチャーとして創業した会社です。

たった一人で始めた会社が、2004年には社員は20名以上となり、グリーンシートにも株式を公開し、本当に上場を目指していました。

 

しかし、さまざまなプロジェクトが失敗し、2007年、会社規模が急激に縮小しました。人も売上も90%減です。前年の10%減って90%になったのではなく、90%減って、前年の10%程度になったのです。

知り合いのほとんどの経営者からは、一度、会社を畳んだ方が良いとアドバイスされました。

 

それでも僕は、ある尊敬する方の「何があっても、どんなことがあっても絶対に諦めてはいけない。ネバーギブアップだ。」という言葉で自分を励ましながら、たまたま残った牡蠣ショップを自ら運営しはじめました。

その後、その牡蠣ショップが順調に成長し、僕は、牡蠣ビジネスで救われたのです。

もし、そのときに、会社を畳んでいたら、牡蠣ビジネスはやっていませんでした。

三陸牡蠣復興支援プロジェクト(復興かきプロジェクト)による三陸牡蠣の復興支援も、かき小屋渡波、かき小屋仙台港も、フランス式牡蠣養殖を進める株式会社和がきも、そしてベトナムのKAKIGOYAも、何一つ生まれなかったと思います。

そして、あのとき諦めていたら、震災後、これからの自分の生き方を見つけられずに、暗闇を彷徨っていたに違いありません。

 

僕が常々言う、「何があってもネバーギブアップ、決して諦めない。」という僕の姿勢の原点は、この前年比90%減からの復活にあるのです。

このネバーギブアップの思いは、今では僕の心に染みつき、決して流れ落ちません。誰も僕の夢や思いを諦めさせることはできないと確信しています。

今はまだ、当時支えて下さった方々や残った株主の皆さんに恩返しはできていませんが、必ず、恩返ししたいと思っています。