熱き情熱

若いときに知っていたら…

確かに、年齢を言い訳にしたくはない。

しかし、ときに、若さも圧倒的成長には必要なことだ。

僕は28歳に起業した。
幾つかのFCをやっていたこともあって、30そこそこで、年商5億くらいの会社だった。

宮城県南の柴田に本社を置いてやっていたのだけれど、やはりいずれ仙台に出たいと思っていた。

だから、地元の商工会議所には全く興味はなかった。
そもそも、何かのグループに属することが苦手だったからだ。

片田舎の店の奥にある事務所で、僕を含めたった3人で膝寄せながら、将来インターナショナルな会社にしたいと熱く語ったこともあった。

でも実際にやっている事業は地域密着のもので、インターナショナルである必要もなかった。

ところで、ときどき、仙台でセミナーのようなものに参加したことがあった。

自己紹介をすると、若いのに凄いねー、とおだてられた。

でも僕は、このときくらいから、自己嫌悪に陥っていった。
どうしてこんなことをしているんだろう。僕はもっと外に飛び出したい。もっともっと社会にインパクトを与える仕事がしたい。

現実は違っていた。

こんなことをしていたら、あっという間に歳を取り、いくつかのFCなどをやって、10億くらいの会社で終わるのか、そんな人生やだな、と思い悩んでいた。

ひどく悩み、自暴自棄になるほどだった。

34歳ころに環境問題に目覚めてきた。やがて風力発電の風車を建てたいと思って、別会社である現在の会社を起業したのは、36歳になってからだ。

40歳で株式を公開し、視野が変わっていった。

上場を目指していたのに、44歳で会社が倒産しそうになった。

たまたま残った牡蠣事業に特化した結果、それが僕の人生を助けてくれて、今がある。

そして、ようやく、世界とつながってきた。
32歳で夢見た環境が、20年後の今、現実になりつつある。

でも、僕は思う。

もし若いときに、EOという起業家組織を知っていたら、状況は変わっていただろう、と。

EOは世界的起業家の集まりだ。

EOには、30代で世界的企業の経営者はゴロゴロいる。

32歳で、もしEOに入っていたらどうだっただろう。

そう思うだけで、何かワクワクしてしまう。
もう過去には戻れないのに。

ついこの前は32歳だったのだ。
若い経営者だと言われ、褒められたのも、ついこの前だ。

今、僕は32歳当時の売上規模よりも小さい状況だ。

ただFCではなく、自分の事業として進めている。
世界と繋がっている。世界に売り込もうとしている。

それでも、、、

それでも僕は、若いときに、このEOに出会いたかった。

だから、今のEO東北の若いメンバーを見ると羨ましくてしょうがない。
生き生きしている(笑

今、出会えたことに感謝しよう。

EO大阪やEO東京の起業家同志が、震災後に毎月東北に通いつくってくださったのが、このEO東北だ。

ある意味、震災がなければ、EO東北は存在しなかっただろう。
僕自身も入っていなかったに違いない。

だから今、そこにいられることに感謝しよう。

そして、今、30代で、この東北で頑張っている若い経営者に伝えたい。

君が求めているものは、ここにある、と。

eotohoku
(今年のEO東北でのイベント風景)