三陸牡蠣復興

11月22日開催の三陸オイスターフェスティバルにかける思い

三陸オイスターフェスティバル

三陸オイスターフェスティバルを来たる11月22日(日)に石巻市で開催します。

第1回三陸オイスターフェスティバルでは、初回としての勢いを持っていた頃で、次回以降は楽になるね、といいながらスタッフともども頑張って開催しましたが、昨年に第2回を計画するものの企業体力が続かず延期。ようやく今回に第2回を開催することになりました。

しかし企業における復興支援の予算が激減し、平常時に戻りつつあることから協賛も集まらず、個人のご支援がなければ開催すら難しい状況での見切り発車。今年第2回を開催しなければ、もう二度と同一趣旨の三陸オイスターフェスティバルは出来ないという危機感でした。

僕のこのイベントに対する動機は、まさに危機感。

それは、今年に2回目を開かなければ二度と出来なくなるだろうという危機感だけではなく、震災から4年半経ち、どんどん震災前の生活に戻りつつあるなかで、少しも根源的な問題が解決されないまま、三陸は、震災前よりも素晴らしくなるどころか、単に震災前にすら戻れないという危機感です。

この小さな世界(三陸)で、互いにいがみ合い、競争しても何の解決にもならない。競争相手は別にあるのに、思い違いが横行し、ビジョンも描けない。そんなことでは、真の復興など、到底難しいだろうと感じています。

今、立ち止まり、そして一歩、引いて、皆さんに考えてほしいと思っています。

三陸の産業は震災前よりも増えているのか。
三陸の観光客は震災前よりも増えているのか。
三陸の人口は震災前よりも増えているのか。
三陸の海産物は震災前よりも多く食べられているのか。
・・・・

何一つ、震災前にすら戻れていない。
それなのに、一部では諦めて、一部では現状に満足している。

僅かなスーパースターがいれば、それで良いわけではない。
誰でも六次化事業を行えることはあり得ません。

しかし、そもそも真の復興とは、単に震災前に戻るのではなく、震災をバネにしてより震災前よりも素晴らしい地域にすることだったのではないでしょうか。

僕は再び、今回の三陸オイスターフェスティバルの開催を通して、そうした思いを伝えたいと思っています。

現在、クラウドファンディングを通して、開催するための資金を集めています。ご協力をよろしくお願いします。

クラウドファンディングによる開催支援
第2回三陸オイスターフェスティバル チラシ
第1回三陸オイスターフェスティバル フォトブック
 

【三陸オイスターフェスティバルの開催目的】
真の復興とは単に震災前に戻るのではなく震災前よりも遙かに素晴らしい状況になること。素晴らしい状況とは、新しい産業が次々と興り、三陸の美味しい食と美しい景観を愉しめる世界有数の観光地になることであると考えています。三陸オイスターフェスティバルはその中での中核イベントになることを目的としています。