Ordinary Days

道なき道を行け

道なき道を行け 藤田浩之氏著
藤田浩之氏

読み始めると、同じ年代でありながら、東大受験に失敗したからと、早稲田に進み、中退してアメリカの大学へ進み、物理学の博士号を取り、大企業で活躍するも、広く人類に貢献したいとしてQED社を創業し、その後、フォーブスの「米国のもっとも有望な新興企業20社」に選ばれ、またオバマ大統領の一般教書演説に招待されるなど、著者の生き様と自分を比較したときにあまりにも違い過ぎて愕然としましたが、著者のもつ「したたかな武士道」に憧れました。

また、スティーブジョブス氏の言葉「あらかじめ将来を見据えて点をつなぐことはできない。後で振り返ってみたときに気付くものだ。だから私たちは今やっていることが将来何らかの形でつながるはずだと信じるしかない。」の意味を、著者の藤田氏が感じながら生きてこられたことに共感をおぼえました。

僕自身も、著者と比較すると、比べものにならないほどの低位ですが、電気工事会社、ソフト開発会社などを経て、独立し、コンビニエンスストア、ラーメン店、自動販売機オペレーター、低温殺菌牛乳の宅配などの事業に携わり、そしてIT企業としてアイリンクをつくり、途中、ITサービスよりも牡蠣ショップにシフトせざるを得なくなり、その結果、今の事業があることを考えると、それぞれの点がつながっているを感じるからです。

もちろん、今もまだ途中であり、今後、「あの経験は、このことのためだったのか」と気付けることが続くと確信しています。

その最後には、それらドットで描かれた線が立体となり、小さい頃に描いた夢、つまり、人類が幸せになり平和になること、に少しでも貢献できればと思っています。

そのために、今はひたすら、僕なりの、道なき道を走っていきたいと思っています。