Mar 31, 2017

三陸沿岸ではなく、仙台を「牡蠣の街」としたい意味

先日、仙台を牛たんの街から、牡蠣と牛たんの街にしたい、というメッセージを、様々な方々へお伝えしたところ、

「牡蠣はやはり三陸であって、仙台ではないのではないか」

というご意見をいただきました。

ごもっともだと思います。

私も震災後に牡蠣を通して沿岸部を盛り上げたいと思い、三陸牡蠣の流通以外にも、三陸かき小屋街道の構想を立てたり、石巻での三陸オイスターフェスティバルを2回、開催してきました。

しかし沿岸部の復興状況は、住民が離れて過疎化が進み、防潮堤が広がり、三陸を世界有数の観光地とする夢もなかなかイメージできないのが現実だと感じています。

一方では、仙台港でオープンしたかき小屋は、三陸沿岸部ではなく、仙台市郊外につくったため、おかげさまで、沿岸部のかき小屋よりも比較的来客数が多い状況となっています。

そういう意味で私は仙台市の商圏のなかで、牡蠣文化を広げたいという思いに至りました。都市部で、牡蠣の消費量を増やすことによって、三陸牡蠣業界にも貢献できればと思ったわけです。

また世界から見たときに、仙台と三陸沿岸部の違いというのは、ごくわずかだと思っています。

カナダ、バンクーバーも、生産地であるバンクーバー島からは、だいぶ遠く離れていますし、バンクーバー北部の産地からも車で数時間かかる距離となっています。しかし、バンクーバーだと牡蠣が食べられるというイメージもあるというのも事実です。近くのシアトルも同様です。

確かに、三陸牡蠣をよくご存知の方は、仙台は三陸じゃない、三陸は松島、いや牡鹿半島以北だと、牡蠣なら三陸だとおっしゃるお気持ちはよく理解しますし、正確に把握されていることはありがたいと思っています。

ただ私は三陸牡蠣業界を助けていく、あるいは世界に三陸牡蠣をPRしていくには、仙台が牡蠣の街として認知してもらうことが、結果的に三陸牡蠣の需要を増やし生産者を助け、東北の認知度を高めていくのではないかと考えています。

一方で、私は三陸牡蠣だけにこだわらない店のあり方も可能だと思っています。まさに牛たんのように、産地よりも食文化そのものとして根付いていくことが結果的に街を活性化していくのだろうとも思っています。

地元の牡蠣も食することができ、他の産地との食べ比べもでき、多くの牡蠣料理を愉しめる牡蠣の食文化を、まずはこの仙台で広げていければ、最終的に、仙台に、三陸に、東北に世界から観光客が来るようになるだろうと思っています。

私の思いは、そのプロセスや定義よりも、「仙台が牡蠣の街になる」ことによって、三陸牡蠣の生産者が豊かになり、この東北に域外の観光客が多く来られる結果が生まれれば、三陸を世界有数の観光地とする目標に近づける、というところなのです。

もちろん最終的には三陸沿岸部を賑わせたいので、いつか沿岸部に素敵な店もつくりたいと思っていますが、今の沿岸部の状況では厳しいと感じてます。

実際、先日仙台の勾当台公園で行われた三陸オイスターフェスティバルは、実行委員の皆さんのご努力もあったと思いますが、2万5千人の入場者がありました。石巻で開催したものの10倍ほどです。牡蠣の販売量も多いし、認知度も広がったのだろうと思っています。

「仙台を牡蠣の街にする」というのは、最終目標に到達するためのプロセスなのです。

そのために僕は、2020年くらいまでは、「仙台を牡蠣の街にする」ことに集中していきたいと思っています。

※そうした思いでつくったカジュアルオイスターバー「かき蔵」

Oyster&Fish dining かき蔵
Oyster&Fish dining かき蔵
ジャンル:国内外の厳選した牡蠣
アクセス:仙台市営地下鉄南北線勾当台公園駅 徒歩4分
住所:〒980-0803 宮城県仙台市青葉区国分町2-15-10 JPビル3F(地図

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